「ブロークバック・マウンテン」を見る前に、一つの区切りとして、今まで見た「ゲイ的な映画」(この言葉、ちょっと語弊があるかも)の感想文を書こうと思ったのですが、何から手をつけていいのか分からず却下(汗)
昨日挙げた「司祭」の他にも、名作はたくさんあるのです。
「ブロークバック・マウンテン」は真っ向から同性愛(ただ、ジャックとイニスがゲイかと言われると、ちょっとよく分からないんだけど)を取り上げ、彼らの愛に焦点をあてている映画ですが、同性同士の愛が重要なテーマ(或いはキーポイント)になっている、というのはその他の映画でも結構ありますしね。
しかし、「ブロークバック…」は時代が40年前のアメリカで、男性の象徴であるカウボーイ同士のラブストーリーなので、障害も大きく悩みもあるのですが、現在のヨーロッパ映画では、「同性愛を障害として捉えていない」映画はわりと見かけるように思います。(特定の監督作品だけでしょうかね?)
デレク・ジャーマンが「『セバスチャン』は同性愛を悩みとして描かなかった。それは画期的なことだった」といった、1970年代に比べると、随分進歩しました。
(蛇足ですが、数年前、イタリアとフランスに旅行したとき、信号待ちの私の隣で男性同士のカップルが熱烈なキスをしていたり(あまりに激しくて振り向けなかったよ!)、ペアルックを着た二人が手を繋いだまま堂々と歩いていたりと、あまりにオープンなので、ちょっとしたカルチャーショックを覚えた記憶があります。追記:ただ、場所がミラノとパリでしたから、そういった場所柄もあるんだと思いますが)
だからなんかこう…「ブロークバック・マウンテン」が今更拒否されているのを見ると、違和感を覚えるというか。
何が問題なのか、よく分からないのですよ…。私の中では結論の出た議論を、また再度ひっぱりだされたような感じで。(勿論、宗教上の問題などもあることは分かっていますが)
私自身は、セクシャリティについて深い考えがあるわけではありません。
ただ単に、私は、「人を好きになる」というのはすごい事だと思います。だから、その相手が誰であろうと、大した問題ではないんじゃないかと。他人事のような言い方かもしれませんが、「人を好きになること」で迷ってきた私としては、心からそう思います。
ま、そんなことは置いておいて。
とりあえず、ボチボチ書いていきます。「苺とチョコレート」とか、書きたいんだけどな…随分前に見たせいで、細部が思い出せない…。
デレク・ジャーマンは言うに及ばず、アルモドバルやパトリス・シェローの作品とか。
どれもこれも名作すぎて、私には手に余ります(苦笑)