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インサイド



これがサッカー、これが人生。

 …あんまりだ。
 こんな幕切れがあってたまるもんか…。

 午前6時、一人で布団を握り締めている私はちょっとおかしかったかもしれませんが。

 さて。
 あの監督相手に、守りに入っちゃ駄目です。
 4年前のイタリアと同じ過ちを、クロアチアも犯してしまいました。
 でも、ヒディングがやってることって、ものすごく単純なことなんですよね。
 相手が守りに入ってしまえば、その門をこじ開ければいいだけのこと。
 後半20数分でクロアチアがニコ・クラニツァールを下げたので、ものすごく嫌な予感がしたんですが。…よみがえる、4年前の韓国×イタリアの悪夢…。
 そして、ヒディングは本来バラバラのナショナルチームのテンションを高めるのがものすごく上手い。難しい戦術よりもシンプルな攻撃で選手の気持ちを煽り、一つにする。(GKのカラッチの突然の起用もそうかな。攻撃とは直接関係ないけど、多分、オーストラリアにおけるクロアチア移民の問題があったんだと思います。オーストラリアにはクロアチア移民がかなりいて、彼らのサッカーがオーストラリアのサッカーにかなり貢献しました。なので、両国は選手の取り合いをしたこともあります。クロアチアのシムニッチなんかは、オーストラリア育ちでオーストラリアの国費でサッカーを勉強したんだったかな?でも、代表はクロアチアを選んだので、かなり批判されたそうです。反対に、カラッチはオーストラリアを選びました。現オーストラリアの代表に、クロアチアにルーツを持つ人はかなりいます。だから、両国にとっては何が何でも負けられない試合。今回の両国の戦いには、そんな舞台裏もあったのです。)
 FWを何枚も出し、力技で攻めてくるオーストラリアは、はっきり言って怖かった。
 戦術よりも気持ち、泥臭く泥臭くゴールを狙い、守る両者の戦いは、ものすごく原始的なサッカーというか、サッカーの原点なような気もしました。
 これがサッカーなのよね。
 こんな試合、めったにないですね…。

 それにしても、クロアチアのクラニツァール監督のジェスチャーがすごくて、大変なときなのに笑ってしまいました。点が入ればスタッフに抱きつくし。…おもしろすぎます。


 しっかし、腹がたつのは審判です。
 …試合をさばききれてないような気がするんですが。
 両チームとも、大混乱です。
 八つ当たりなのは分かってますが、カードを出す基準は一体なんなんですか。
 贔屓目かもしれませんが、シミッチさんに出したカード、はっきり言って基準が分かりません。
 一枚目なんて、なんで出したの?
 ゲームの進行を妨げたからですか?他にもあったのに、このときだけイエローですか?
 そもそもシミッチさんって、いつもいつもソツなくプレイをする人で、無茶なプレイはあんまりしない人なんですよ。(イエローを出された時のシミッチさんがものすごく綺麗で、余計に泣けましたよ。なんて綺麗な人なんだ)
 しかも、シムニッチに対して2枚目のイエローを出したにも関わらず、退場させず、ロスタイムに3枚目のイエローを出してようやくレッドを出すという、前代未聞の間違いを犯して。
 こんな審判、信じられますか。
 サイテーよ…(泣)


 …ってまぁ、さんざん言いましたが。
 クロアチアに関しては、しょうがないかな、とも思います。
 みんな頑張った。だけど、オーストラリアだって頑張ったんだ。
 本当に涙が出そうですが、とりあえず、選手の皆様に拍手を。
 どうなることかと思いましたが、最後の試合はチームが一つになっていました。
 カッコよかったですよ。
 そして、皆さん、怪我は大丈夫ですか。
 ひとまず、休んでください。

 本当に、お疲れ様でした。

 

 そして、裏の日本は4-1でブラジルに大敗。
 …予想はしてたけど、やっぱり駄目だったか。
 なんだか寂しいですね。
 早く気持ちを入れ替えて、次の試合を頑張って欲しい。
 日本代表も、本当にお疲れ様でした。


 さて、私のW杯。
 …後はドイツとイタリアになんとか…。
 イタリアはネスタの怪我に叫び出したくなりましたが、インザーギのゴールには涙涙。
 よく頑張ったね。
 この二つの国を、とりあえず応援していきます。
 でも、やっぱり、クロアチアがいないのは寂しいやね…。
 出来の悪い息子ほど可愛い…。
by azuki-m | 2006-06-24 01:25 | ■W杯の思い出
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「私は、断固たる楽天主義者なのです」

by azuki-m