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GPシリーズ開幕。

 気がつけば、フィギュアスケートシーズン到来。
 慌ててテレビをつけてみれば、スケートアメリカが映ってるじゃないですか。
 うひゃー!!
 まったくノーチェックだったよー!!


 浅田真央選手の結果にはちょっとびっくりしたのですが、昨シーズンに比べて随分成長したなぁ、という感があります。
 しかも、コーチを見てみるとラファエルじゃないの!!
 ラファエル・アルトゥーニャン…だったか、一時期ミシェル・クワンのコーチもしてたなぁ。
 それ以上にこの人、ロシアのアレクサンドル・アプト(年下のヤグディンやプルシェンコの下、ロシアの3番手だった選手)のコーチというイメージがものすごく強い。
 アプトのあの素晴らしく美しい滑り…。怪我の多さで本当に泣かされた選手でしたが、バトル君が「尊敬する選手(当時現役だった、ヤグディン&プルシェンコを差し置いて!)」というほど、本当に美しい滑り&基本に忠実な演技は、見ていてため息が出るほどでしたよ。一応、4回転もできたし。おまけに、容姿もすばらしく美しかった。ラファエルと並んでのキスクラは輝いて見えましたとも。本当はクーリック世代の選手なのに…。よく頑張ってくれました。彼の引退インタビューは、いまだに見れないんですが(泣)

 話はそれましたが、ラファエル。
 浅田姉妹のコーチには、とっても相性がいい人だと思います。ただこの方、気がかりなのは、所謂「勝ち組」なコーチではないのですよね(汗)
 モロゾフやタラソワなんかと比べて、なんか、その選手が「著しく成長する」という感じではないというか。ただ、選手に丁寧な演技を教えることでは天下一品かもしれません。
 今の浅田真央選手には丁度いいのかも。

 さて、そんなモロゾフですが…まさか、安藤選手につきましたか?(汗)
 うわぁー…。
 あげまんコーチなモロゾフ。…安藤選手がオオバケしそうな感じがします。
 元々、素材はすごくいい人ですしね…。ダイナミックな滑りは、見ていて気持ちがいい。
 演技を見ていても、「女の子」が「女」に成長したような気がします。
 あのトリノオリンピックは、彼女にとってもいい刺激になったみたいですね。
 いう言葉や目線も、随分しっかりしてきた。


 そしてどうでもいいですが、テレビに無視されたアイスダンスが見たい…。
 デンコワ&スタビンスキー組が見たいー!!
 あのドラマチックな滑りは見ていてうっとりします。しかしそれ以上にこのペア、嫁よりも婿の方が綺麗で、いつも笑ってしまいます。


 あぁぁ、これからフィギュアスケートに噛り付く日々が始まるのね…。
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by azuki-m | 2006-10-29 20:56 | ■その他日記

やってもた…!!

ついにやってしまった。
ソクーロフDVDBOXをついに買ってしまいました…!!
いちまんごせんえん…。
くそう、それもこれも○都み○み会館さんのせいだ!!

ソクーロフ特集が待ちきれず、ついつい買ってしまいました…。
DVDBOXは「ファザー、サン」「日陽はしづかに発酵し…」「孤独な声」が入っておりました。
どれも見たことのある映画だったのですが、やー、何回見ても飽きないです。
特に「孤独な声」は、映画館で見たときちょっと寝そうになったので(汗)、この機会にじっくり見てみようと思います。
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by azuki-m | 2006-10-23 21:27 | ■映画こぼれ話

「カポーティ」

f0033713_121557.jpg監督:ベネット・ミラー
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン 、キャサリン・キーナー 、クリフトン・コリンズ・Jr 、クリス・クーパー


 久しぶりに、エンドロールが終わるまで、観客が誰も立たなかった映画を見ました。
 完全にカポーティに引きずられてしまって、見てる間ものすごくしんどかった。
 ノンフィクションノベル「冷血」を書いた、トルーマン・カポーティの「冷血」執筆時を描いた映画。
「ティファニーで朝食を」を執筆し、社交界の頂点にいたカポーティ。得意の話術で人々の心に食い込み、常に人々の中心にいた彼は、ある日新聞でカンザス州で起った裕福な一家殺害事件を目にする。その残虐さに引かれて、カポーティはその事件を小説に書こうとするが。


 彼は小説を書くために、計算づくで犯人達に近づくのだけれど、そのうちの一人、ペリーが自分と同じものを持っていることに気付き、その気持ちは徐々に揺らいでいきます。彼は、カポーティにとって、ある意味双子の兄弟のようなもの。けれどカポーティは彼らを利用しようとしている。相手を自分と同じ人間として考えれば、その時点で客観は失われ、彼が目指すノンフィクションノベルは書けなくなりますし、彼と自分が「同じ人間である」という事を、認めたくない部分もあったのかもしれない。
 しかしそうしながらもペリーに感情移入してゆくカポーティですが、ペリーもまた彼を利用しようとしているのだと知り、ショックを受けるのです。彼がこうしてカポーティに話をするのは、その話を通じて(ペリーはカポーティが小説を既に発表していると思っていた)世間の同情を集めるためであり、再審を求めるためでもある。しかし、彼は確かにカポーティを友人と認め、話をすることを望んでいる。二人が二人とも、相反する感情を持っているのです。ただ、ペリーのほうはそのことに対し苦悩はない。
 こちらが利用しているのか、それとも利用されているのか。
 揺れる気持ちのまま、カポーティは彼らと対話を進めていきます。彼は「小説の名前は?」と尋ねるペリーに向かって、「まだ決めていない」と嘘をついたり、その名前を知ったペリーに向かって「あれは朗読会の主催者が勝手に決めたんだ」と質問をかわすカポーティ。しかしその馬鹿し合いの中で、勝利したのはカポーティでした。彼はペリーから事件の夜の話を聞き、小説はあと少しで完全なものになる。
 けれど死を前にした人間の重さに、そして彼らが死ななければ小説は完成しないことに、カポーティはやがて耐えられなくなっていき、アルコールに溺れていきます。対象を見つめ、その事実を描くことは非常に残酷で、体力のいる仕事です。
 死刑執行を前に、ペリーから電報を受け取ったカポーティは、彼らの元を尋ねます。
「すまない。努力はしたんだが」
「いいさ」
 自らが題材にした小説の主人公達の死を、彼は見届ける。けれど「彼らのために、弁護士を探せなかった」と嘆くカポーティに向かって、恋人は言い放ちます。「自分のためだろ?」と。



 さて。
 カポーティの作品は、お恥ずかしながら「冷血」ぐらいしか読んだことがないのですが、それを置いても、事実を見つめ続け、それを書くことを選択した人間の野心と、その結末を見ることができて、とても面白い作品でした。
 ただ、この話をより深く理解したいと思うのであれば、やはりカポーティの「冷血」を読んだ後のほうがいいかも。初めてノンフィクションというジャンルを切り開いた作品であると同時に、彼のこの事件への執念ともいえるほどの取材と調査、犯人達も含めた、登場人物達への冷静な眼差しには拍手拍手です。何故、彼は「冷血」を書かなければならなかったのか。映画「カポーティ」は、その辺の心情も推し量ることができて、非常に興味深い仕上がりになっていると思います。
登場人物の感情に引きずり込まれるような映画は久々です。
 それだけフィリップ・シーモア・ホフマンが上手いということなのかもしれないけど。
 さすがアカデミー男優賞受賞、ホフマンの演技はさすがです。
 カポーティの天才ゆえの残酷さ、傲慢さ、そして繊細な感情表現。この映画は彼の演技がキモですし、ホフマンがいなければこの映画はこんなに素晴らしいものになっていなかったかも。
 本のタイトル「冷血」とは、犯人たちの事を指していたのか、それともそんな犯人達を被写体としたカポーティのことだったのか。
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by azuki-m | 2006-10-21 01:25 | ■映画感想文index

「太陽」

f0033713_059505.jpg監督:アレクサンドル・ソクーロフ
脚本:ユーリー・アラボフ
音楽:アンドレイ・シグレ
出演:イッセー尾形 、ロバート・ドーソン 、佐野史郎 、桃井かおり 、つじしんめい


 私が敬愛する、アレクサンドル・ソクーロフの作品。
 「天皇」を描いた映画なので、かなり物議を醸しはしたものの、それが逆にいい宣伝効果になったみたいですね。
 彼の作品は正直3作くらいしか見ていないのですが、非常に彼らしい、繊細な作品だと思います。ただ、珍しくコミカルな部分があって、ちょっと驚きました。それもなんというか、「日本映画らしい」コミカルなんですよね。「あっ、そう」のやり取りが面白くもあるけれど、夫の口癖が妻にも伝染しているというか、それだけ二人の親密さが出ていていい感じです。
 しかし、全編を通して続けられる「あっ、そう」に込められた何気なさがどこか悲痛で残酷。神の子孫とされ、国の父でもあった天皇は、全てを受け入れるために、「あっ、そう」を言い続けなければならない存在だったのかもしれませんが。
 映画を通して描かれる、神とされた人間の悲劇。そして、戦争を行った人間の苦悩を、ソクーロフは見事に描いています。
 
「彼は、あらゆる屈辱を引き受け、荒々しい治療薬を全て飲み込むことを選んだのだ」(ソクーロフ)
 「真正面から太陽を直視するもう一つの方法。目が眩むか魅了されるか?」(フィガロ紙)


 昭和天皇は生物学に親しんでいた人ですし、自分が神ではないということをよく知っています。「私の体はあなたたちと変わらない」。しかし、側近たちはあなたは神だと言い続ける。そんな側近を見て、口癖の「あっ、そう」を言い、「冗談だよ」と笑う天皇。どうでもいいですが、昭和天皇がダーウィンの事を言ったり、ローマ法王の事を口にするのが不思議な感じ。現人神と崇められる天皇と西洋の神、そしてその西洋の神から否定されるダーウィン。西洋の神はダーウィンを否定しますが、神の子孫たる天皇は進化の法則から外れてるんですかね。

 そして、マッカーサーとの、まるで噛み合わない会話が場にそぐわなくて滑稽です。彼らは互いを理解できず、しかし天皇にとっては自分を「神」と見なさない者との対話です。ソクーロフはマッカーサーとの対話に関し、「人と会話をしなければ、それは人ではない」と言っています。現人神として、人と自由に話すこともままならなかった天皇がする会話があれだとは、非常に皮肉です。
 もともと、文化圏の違う(或いは住む世界が違う)アメリカ人は、天皇の楽園に土足で踏み入り、鶴を追いかける。彼らにとって、天皇とはチャップリン、或いはあの場にいた美しい鳥=鶴のようなもの。そしてマッカーサーにとっては、天皇は「神」ではなく、天皇は国の代表者であり、戦争を生み出した張本人なのです。それでも、マッカーサーは天皇を「子供のようだ」と評する。
どうであれ、彼はただの一人の人間です。生物学に興味を持ち、ハリウッドスターの写真を集め、家族を想ってアルバムを見つめる。彼が心配するのは国民と家族の未来なのです。
 そして、彼は「平安、発展と平和の名において」神格を返上する。「この運命を、私は拒絶する」
 天皇は皇后に向かっていいます。「もう、私達は自由だ」
 けれど、「私の人間宣言を録音した若者はどうした?」と問う天皇に、侍従は言います。「自決致しました」「だが、止めたのだろうね?」「いいえ」 

 イッセー尾形はもちろんですが、どちらかといえば静かな表情が多い中、桃井かおり演じる皇后がこのときに見せた表情が印象的。
 ソクーロフは撮影時、「じっと見つめて!二人を見つめて!全世界の女性の、母親の名において!戦争を、人殺しをなす世界の男たちに怒りを!」「死の世界から夫を連れ出して!子どもたちの許へ、生の世界へ!」と叫んだそうですが、本当に、このときの桃井かおりの演技はすごいと思いました。二人を見つめる、激しい怒り。侍従へと向ける、拭いきれない不審。そして彼女は強引に夫の手をとり、舞台から姿を消すのです。下で待つ、子どもたちの許へ、夫を連れていくために。



 さて。
 ソクーロフ作品に相応しく、好き嫌いがかなり別れる映画。号泣する人もいれば、爆睡する人もあり…(笑)「わけが分からなかった」という人もいましたしね。

 彼独特の映像美はぐっと渋い感じに仕上がっていますが、作風はやはりファンタジック。戦争末期の日本は日本なんだけど、「ここではないどこか」的な日本(でもそれは私が戦争を知らないせいかも。ですが彼の撮る廃墟も防空壕も、寂しい美しさがある。また、後で知ったことですが、この映画は鏡に映った映像をカメラで撮っているそうです。全ての映像がそうなのかは分かりませんが、時折感じる違和感はそれもあるのかも)。「ラストサムライ」のように、西洋人が誇張する「日本らしさ」はほとんどありません。ソクーロフは過去にも日本を題材にした映画を撮ってきましたし、かなり日本通みたいですね。嬉しいことです。
 あと、どうでもいいですが、同じ場面のはずなのに、照明のせいかなんなのか、突然画面の色が変わるんですが…。あれはいったいなんだったのかしら?

 また、音楽も相変わらず(笑)。今回は世界的なチェリスト、ムスチスラフ・ロストロポーヴィチがバッハの「無伴奏チェロ組曲第5番」を提供しているのですが、独特の不協和音やその辺から拾ってきたみたいな音が組み込まれ、苦笑してしまいました。今回のキーポイントはラジオみたい。ラジオをあわせるときの、あの独特の高い音が場にあっていて、天皇の回想と不安を表現してくれます。

 この映画を見るためには太平洋戦争末期の歴史を読んでからのほうがいいかな、と思って映画を見たのですが、そんな必要は全然なし。昭和天皇を描いた作品ではありますが、史実の奴隷となって天皇を描いたわけではないし、ソクーロフ風に言うなら「理想とする」天皇でしょう。ソクーロフはやはり、どこかファンタジックな映画を撮る人ですから。
 なので私の印象としては、これは国と国民を背負う人間の悲劇、国家の父である人間の悲劇、そして自身が「神」ではないことを分かっているのに、それでも「神」にさせられた人間の悲劇。
 人間が人間である、ということは、簡単なようでいて、実は非常に難しいものなのかもしれません。(戦争という行為が、その最たるものでしょう)。そして、そうでいながら「自分は人間である」ということを宣言しなればならなかったナンセンスさ。闇に包まれた人間の前に、それでも太陽は現れるか。
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by azuki-m | 2006-10-15 01:04 | ■映画感想文index

忙しいといっても、限度があると思う。

 …前回更新してからどれぐらい経ってますかね…。
 なんだか申し訳なさがイッパイの今日この頃。

 最近、「トランスアメリカ」と「太陽」を見ました。
 …のですが、感想文がおっついてないですねー(泣)
 「トランスアメリカ」は正直ケヴィン・ゼガーズ目当てで行ったのですが、予想を上回る面白さ。どうでもいいですが、ちょい役のヒッピーのお兄さんがとってもかっこよかった。名前が分からないのが残念。
 「太陽」は、アレクサンドル・ソクーロフの作品が、これほど日本で脚光を浴びる日が来ようとは、という感じでした。行き着けの映画館では、満席の回もあったし。ソクーロフファンになってそれほど間のない私ですが、彼の作品が日本でこれほど話題になることは、もう後にも先にもないんじゃなかろうか。
 しかし、作風としてはいかにも「ソクーロフらしい」作品でしたので、観客の反応はぱっくり分かれてました(笑)
そしてどうでもいいですが、京都○な○会館さん、いつになったらソクーロフ特集をやってくれるんですか(泣)
 あと、「レイヤー・ケーキ」がちょっと気になります。
 ダニエル・クレイグも大きくなったもんだ…。彼の出演作は「愛の悪魔―フランシス・ベイコンの歪んだ肖像―」から入ったので、「あの人がボンドか!」とちょっとびっくり。でもあの当時から、上手かった…。あんな難しい役、よくやれたと思います。(そしてデレク・ジャコビにも仰天しました。まさかカドフェルがあんな役をやるとは思わなかった…)


 そして、秋は面白そうな映画の公開が相次いで、とっても楽しみです。
 とりあえず、「カポーティ」と「サンキュースモーキング」は見ます…!
 最近、映画館に行くと、なぜか「サンキュー」の予告編が必ず流れるので、どんどん見たくなってきたのです。なので、前売券を買ってみたら、その特典がものすごく面白い。マッチ箱型メモがついてきました。かわい-。
 ついでに買った「王の男」の前売特典も、キャストの顔が入ったチケット入れで、とっても得した気分です。
 あぁぁ、芸術の秋ですねー…。


 最近、仕事がちょっと停滞気味なので、現実逃避がはなはだしい…。
 うちの職場って、仕事以外の人間関係でも疲れます(汗)
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by azuki-m | 2006-10-09 22:45 | ■その他日記


「私は、断固たる楽天主義者なのです」
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