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読書感想文。

 …なんだか最近、一週間に一度の更新になってきましたね…。
 これではいけないと思う今日この頃。
 さて、映画の感想文がおっつかない(なんてこと!)ので、とりあえず読書感想文なんかを。

 つい最近、宮部みゆき著「ブレイブ・ストーリー」を読みました。
 剣と魔法のファンタジーは高校生で卒業したわよ、と思っていたのですが…不覚にも、号泣してしまいました(苦笑)
 以下、ちょっとネタばれです。
 主人公のワタル君の世界が崩壊していく、序盤があまりにリアルで。
 彼がもう少し大人だったら、まだなんとかなっていたのかもしれないのですが、いかんせん彼は小学生。彼の小さな世界では、「お父さんが出て行く」という事実に対処しきれない。「運命の塔」に辿り着けば、全てを元に戻せると信じて、彼は旅に出ます。
 最初、ここから先のファンタジーの世界を読むのがしんどかったのですが、中盤以降、それも慣れて来て、段々面白くなってきました。
 ミツルの最期には号泣。
 ロンメルさんの言葉にも号泣。
 ロンメルさんのところは泣くシーンではなかったかもしれませんが、「あぁ、このヒトは大人だなぁ」と思って。すごいなぁ、強いなぁ、と思ううち、なぜか号泣…。
 いい話でした。
 こういう、異世界もののストーリーは、主人公がいかにして成長していくというのが、物語の大きな軸になっていますし。ワタル君が最後は本当に頼もしかった。
 ファンタジーとは、実世界の縮図ですね。


 そして、ついでにジェイムズ・エルロイ著の「L.A.コンフィデンシャル」も読んでみました。
こちらもものすごく面白かったです。
 互いに性格の違う3人の男たちが、最後は一つの事件を一緒に解決していくことになるという…。(映画とは随分話が違うみたいですね。)
 序盤から読者を引き込む力があるのですが、やはり3人が一緒に行動を起こす、終盤がものすごく面白かった。頁をめくる手がもどかしいとは、まさにこの事。
 エドの台詞がカッコイイ…。
「あんたの育て方が悪かったせいだ」
「あんたが俺を救ってくれた」
 ジャックが死ぬところでは、私も泣きそうになりましたとも…。
 イネスの気持ちは正直、よく分からなかったのですが、事件の裏側にいた人間たちの最期はまさしく壮絶のヒトコト。
 あまりに面白かったので、「ブラック・ダリア」も借りたのですが…あれ?これって、登場人物たちもリンクしてるのかしら??
 エリス・ロウがこの頃から出ていたとは驚き。
 「L.A」は「ブラック・ダリア」から続く、4部作の3作目に位置づけられるそうですが、俄然、他の作品も読みたくなりました。

機会がありましたら、是非とも読んでみて下さい。
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by azuki-m | 2006-09-25 01:03 | ■その他日記

台風め…

またまた一週間ぶりくらいの更新でしょうか…。ううう、すみません。
忙しい合間を縫って、今日は九州旅行に行くはずだったのですが、台風と雨のせいで全てがおじゃんです!(泣)
くう…これは、家でのんびりしろという、天の命令でしょうか(泣)


さて、先日、(ウィーン旅行も行けなかった腹いせに)「マリア・テレジアとシェーンブルン宮殿展」に行って参りました。
…のですが…うーん…。
正直なところ、あれであの値段はどうなんでしょう…。
私は無料観覧券でしたから、懐は痛みませんが。

なんといいますか、政治家の名前を冠した展覧会って、その構成がけっこう難しかったりするんですが、ご多分にもれず、今回もそんな気がします。
なんというか、テーマがちょっと見えにくいというか。いろんなものがちょっとずつ出されていて、それはそれで価値があるものだとは思うのですが、その質が必ずしも素晴らしいわけではないというか。
当たり前のことですが、レプリカも結構ありますしね。
しかしその質が高ければ高いほど、その国から出せない品もけっこうありますし、外国モノの展覧会って、なかなか難しいものがあります。
「マリア・テレジアとシェーンブルン宮殿」の雰囲気はなんとなくつかめる、資料展だと思っていただければ。
ただ、騎士団の正装は、個人的に非常に楽しかったです。行ってよかった。
しかし、京都文博は当たり外れが激しいですね…。


全然関係ないですが。
先日、職場に某大臣がやってまいりまして。
そのお方のおかげで、その日はものすごくバタバタした一日だったのですが、そのお方の言動を見るにつけ、日本の未来は暗いと確信いたしました。
政治家って…。まともな人間はいないんでしょうか。
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by azuki-m | 2006-09-16 15:12 | ■その他日記

「マイアミ・バイス」

※映画感想文というほど、しゃちほこばったカンジでもなく。
  つれづれなるままに書いてみた一品。

f0033713_2255769.jpg 実は、コリン・ファレルが好きなんですよ。
 あの男くささ、けっこう好き。
 なので、この映画は完全にコリン・ファレル目当てで見に行きました。
 やー、しかし。なんていうか。…レディースデイでよかった…。

 アクションといえば、どこまでも、というか、主人公達がありえないくらいカッコイイくらいが丁度いいと思います。
 せっかくのポリスもの。しかも、マイアミ・バイスですよ!?
 主人公達がかっこよくなくってどうするんですか。
 コリン・ファレルとジェイミー・フォックス、その他、女性陣がめちゃくちゃカッコイイ。いや、女性が本当にカッコイイんですよ。ごつい銃を構える美しく逞しい女性、というのはそれだけで絵になりますねー。
 ……そんな感じで…ビジュアルはとってもよかったんですが。

 …なんていうか、話の構成がとってもまずい。
 …どこで盛り上がればいいんだろう、コレ。
 音楽でがーっと盛り上げる、昨今のアクションの風潮もどうかとは思いますが、全く盛り上がりに欠ける音楽なアクションてのもどうだろう。私の予想では、トレーラーで流れてる音楽が、銃撃戦にでもガンガンかかって、観客を盛り上げてくれる予定だったのですが、え、何。…マイアミ・バイスって、音楽が人気だった、と聞いたんですが…。
 冒頭、映画始まってからいきなりかかってるじゃないですが、あの音楽。
 …冒頭から盛り上げてどうするの…。逆に、その映画に入っていけません。というより、音楽の使い方が全体的に…あまり上手くないような…(汗)
 全体的にハラハラするような展開もなく、なんとなく終わってしまうような話になってしまいました。全体的に、少しメリハリに欠ける感がありました。えー。せっかく(半ばお約束な)FBIだのなんだのを出してくださってるんですから…。こう、もう少し、入り組んだ、スリリングな話でもよかったのでは、という感じがします。最後はもう無理やり銃撃戦ですから…。(でも、この銃撃戦は結構好きかも)
 なので、途中から、ひたすらコリンコリンで画面を追うことに専念いたしました。ちょっと太っていようが何さ。コン・リーが本気で羨ましかったですとも。
 どうでもいいですが、ソニー。…アンタいったい何やってるの!仕事の大部分は相棒のリンがやっておりまして、ソニーはもっぱらラブストーリー専門なようです。テレビシリーズでもこんなカンジなんでしょうか。

 さらにどうでもいいですが、テレビシリーズの内容とかネットで見ていて、「アメリカ版あぶない刑事みたいなものかしら」と勝手に想像していたのですが、違うみたいですね(笑)
 でも、なんか、あらすじを見てると、映画がものすごく大人しいカンジに思えてきます。警察モノって、とことんリアルに作るか、とことん「ありえなさ」を追求するか、どちらかのパターンだと思うんですが。

 ラズベリーはともかくとして、なんだか、「やっちゃったなぁ」というカンジがする作品。
 たしか、撮影中にハリケーンが来襲したり、制作費がけっこうかかってたんでしたっけ。…取り戻すのは無理っぽいですね。
 でも車はカッコイイ。オープンカーに乗りたいとは思いませんが。


「マイアミ・バイス」
2006年
監督:マイケル・マン
出演:コリン・ファレル 、ジェイミー・フォックス 、コン・リー 、ナオミ・ハリス 、エリザベス・ロドリゲス
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by azuki-m | 2006-09-09 22:10 | ■映画ヒトコト感想文。

ユナイテッド93

f0033713_112172.jpg監督:ポール・グリーングラス
出演:ハリド・アブダラ 、ポリー・アダムス 、オパル・アラディン 、ルイス・アルサマリ 、デヴィッド・アラン・ブッシェ

 9月11日。あの日、四機の飛行機がハイジャックされ、そのうち、一機だけが目的地に到着する前に墜落しました。その飛行機が、ユナイテッド93です。
 当初から、多分、乗客が抵抗した為に目的地に着く前に墜落したんだろうと言われていましたが、時間が経つにつれて彼らの状況がさらに明らかになって、作られた映画。

 その時、あなたは何をしていましたか?

 アメリカ同時多発テロ。
 その時、私はまだ学生でした。事件が起ったのは夜中だったのですが、それにも関わらず、周囲が騒がしいのでテレビをつけてみると、衝撃の映像が飛び込んできました。
 二つの塔に突っ込む、二つの飛行機。

 映像を見ながら、あまりにもショックで呆然としたのを覚えています。泣いてたかもしれません。
 なんだか変な気分でした。世界に残酷な映像は溢れているのに、何故あの映像にそこまでショックを受けたのか。もしかすると、認識はしていながら、実際には何も分かっていなかった「紛争」「戦争」といったものを、初めて身近なものとして捉えた瞬間だったのかもしれません。

 さて、肝心の映画についてですが。
 内容は、あの同時多発テロの現場にいた人々を追った一種のドキュメンタリー映画に仕上がっています。
 飛行機の中の映像なので、画面はぐらぐらと揺らぎ、乗り物なんかに弱い人は酔いそうな映像です。あまりのリアルさ、緊迫感に、見た後、少し頭がぐらぐらしました。
 しかも、キャストのいくつかは、ご本人がされているようで。
 よくご本人も出る気になったなと思うのですが、そのせいか、現場の雰囲気がものすごく濃密に伝わってきます。秒刻みで変わっていく状況は、悪くなるばかり。貿易センターに飛行機が突っ込む前から、異常は分かっていたのに、それをどうすることもできなかった人々。
 政治や行政に携わる人々は、「そうすべきだ」と分かっていることでも、行動に踏み切れないことがある。今回の場合は、撃墜命令が降りたのに、結局は飛行機を撃たなかった軍部がそうかもしれません(ただ、これは実際に撃っていたらどうなっていたのか…。いいとも、悪いとも、どちらともいえません)。様々な人々が様々な場所に判断を仰ぎ、決裁を待ち、そしてその間にも飛行機は墜落してゆく。
 周囲が必死で足掻く中、ユナイテッド93の乗客、乗員達は、自分達で何とかしようと立ち上がります。「彼らは9.11後の世界を最初の経験した人々だった」とは、監督の台詞。
 (まぁ、この台詞にはちょっと違和感もありますが…。その言い方をすると、多分、最初に世界貿易センターに突っ込んだアメリカン航空11が、最初の9.11を経験した人々だったと思うのですが)

 ただ、この映画自体は、『あの場所であったこと』を描き出し、テロを起こした人間に、怒りをぶつけているわけでもなく、冷静に、場面は進んでいきます。「あの最悪な事態を、なんとか回避できなかったのか?」。
 そんな現場の状況は、本当に緊迫感があって、途中からは展開の速さに字幕を読むことを忘れていました。何箇所もの場所を何度も何度も行き来する、ドキュメンタリーちっくな映像の編集力はすごいと思います。
 ラストがどうなるのかは、観客全員が知っているのですが、見ている最中でさえ、「助かってほしい」と思ってしまう。しかしそんな願いは当然ながらかなえられず、飛行機は無常に墜落していく。現場の人々の無力感と同時に、観客の方にもちょっとした脱力感が漂います。
 「なんとかならなかったのか」。これはユナイテッド93だけでなく、9.11と、その後の世界に対する感想でもあります。


 パンフレットには、ユナイテッド93に乗っていた、犠牲者達の紹介があります。一人一人を本当に丁寧に扱われていますよね。
 犠牲者には日本人もいました。
 世界貿易センターで亡くなった日本人もそうですが、私達日本人もテロの当事者であったことを改めて痛感させられます。

 最近、あの9・11の事件が徐々に映画になっていきます。
 それらを見るのも、ある意味不謹慎なのかもしれませんが、非常に楽しみです。あの事件を映画にし、そしてそれを見るだけの余裕が、私達にも出てきたのかもしれません。
 



本当に久しぶりの映画の感想文です。久しぶりすぎて、感想の書き方がよく分からない(汗)
これからも、時間を見つけてちょこちょこアップしてゆきます。
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by azuki-m | 2006-09-03 01:21 | ■映画感想文index


「私は、断固たる楽天主義者なのです」
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