インサイド



プライドと偏見

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監督:ジョー・ライト
原作: ジェーン・オースティン
脚本:デボラ・モガー
出演: キーラ・ナイトレイ 、マシュー・マクファディン 、ドナルド・サザーランド 、ブレンダ・ブレシン

 先日公開されたばかりですが、行って参りました、「プライドと偏見」。
 (っていうか、この感想文は非公開のまま、何日放置されていたのか)
 やはり、前評判どおり、映像が美しい。
 ただ、その美しさも、自然や貴族の邸宅などとても雄大で美しいのですが、映像的には爽やかな感じを受けます。胃もたれするような重厚さではなく、さらりとお洒落に流していくような感じでしょうか。
 貴族の邸宅を撮るのにも、どこかのイタリア人監督のように(笑)、「これでもか!これでもか!」て程、その美術を見せ付けたりはしません。美しい場面も重たくなりすぎないようにさらっと流し、中心となるのは、活気溢れる彼女の決して大きくも美しくもない家、舞踏会、中産階級の娘たち。
 こうした映像の初々しさ、爽やかさは、キーラ・ナイトレイによるところも大きいのでしょうね。彼女の魅力を改めて知った感じがします。写真で見るようなイギリスの美しい片田舎、そこで生きる化粧気のない、けれど魅力的な若いお嬢さんを、キーラは見事に演じていました。

 さて、ストーリーのほうですが。
 原作はあまり知らないのですが、かなり端折られていた感があります(笑)。文学を映画にするのですから、どうしようもないですね。ですが、(かなり唐突に思える展開があったりはしますが)、エリザベスとダーシーの関係に焦点を絞り、素敵な恋愛映画に仕上げています。

 エリザベスとダーシー。
出会ったその時から、お互いが気になっているのは見てる観客にもすぐに分かるのに、二人は自分たちのプライドと偏見が邪魔をして、中々歩み寄れません。「早くくっついちゃいなさいよ!!」と言ってやりたいほど(笑)。
しかし、ダーシーの方は、自分の恋心をしっかりと自覚しているのです。エリザベスを見る彼の、なんとも不安そうな表情。


 最後はもちろん、ハッピーエンドですが、すれ違う心の様を書く様子、そして二人の心が次第に結びついていく様は、まさしく恋愛映画の王道を行っています。はっきり言って、私がこの映画に感想文をつけようとすると、どう格闘しても平凡で、ありきたりのものになってしまう(苦笑)
 ですがそれくらい話の軸がしっかりとした、古典的恋愛映画です。
 イギリスの美しい風景や、さらっとしてべたつかない恋愛映画を見たい方にはぜひオススメ。

 しかし全然関係ないですが、エリザベスって、若草物語におけるジョーみたいだ…。 
 こうした物語における次女って、性格が決まってくるものなのでしょうか(汗) 

 

蛇足ですが、うちの母が原作の大ファンらしく、私が一人で行ったのを怒っていました。
一緒に行って、娘と熱く語りたかったようです・・・。
・・・いや、いいんだけどね・・・。


さらに蛇足。
この映画が終わった後、私の後ろの席で見ていたお爺ちゃんが、連れのお婆ちゃんに、「いい映画やったなぁ」と大きな声でしみじみ言っていたのですよ。
で、彼らが帰った後、同じく私の後ろに座っていた女子高生らしき女の子がちょっと涙ぐんでいてですね、席に座り込んだままなのです。
一緒に来た友達に「ないてんのー?」とか冷やかされているのですが、そしたらその彼女が、「あのお爺ちゃんの言葉を聞いたらね、なんかきてもて・・・。でも本当にいい映画やったなぁ、と思って」などと言うのですよ。
それを聞いた私も、なんかいいなぁ、と思って。
素敵な会話です。名前も知らない誰かと、映画を共有できた時間。だから映画館って好き。
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by azuki-m | 2006-01-15 18:57 | ■映画感想文index
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