インサイド



「ダ・ヴィンチ・コード」

f0033713_2571328.jpg監督:ロン・ハワード
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
出演:トム・ハンクス 、オドレイ・トトゥ 、イアン・マッケラン 、アルフレッド・モリナ 、ジャン・レノ


 いって参りました、「ダ・ヴィンチコード」。
 初日の夜8時からの回だったんですが、席はほぼ満席。
 土曜日でも、ここまでイッパイなのは、「スターウォーズ・エピソードⅢ」以来かもしれません…。
 さて、ストーリーについては今更言うこともないですし、割愛させていただきますが…。
 何が楽しみだったかって、この映画、ルーブル美術館での撮影、その他イギリスの名所巡りという、観光スポット紹介のような、美しい美術・建造物の映像。
 原作と比べて、その辺の観光スポット映像はかなり割愛されていましたが、それでも楽しかったです。
 パリの映像は、「あぁ、ここ行ったなー」「これ見たなー」というような感じで、ちょっと懐かしかったです。
 私がルーブル美術館を訪れたとき、世間は「ダ・ヴィンチコード」ブームで、モナ・リザの前は黒山の人だかり。ブームがこなくてもそうだとは思うのですが、妙な熱気がありました。
 私は「ダ・ヴィンチコード」をそのときは未読でしたし、そもそも私がパリを訪れたのは、エーコーの言うところの「絶対的な真理」=パンテオンの「フーコーの振り子」と、笠井潔著「薔薇の女」(…当時、ヤブキカケルシリーズを読んでいたのです…)に出てくる、「完璧な美」=ヘルマフロディトス、そしてカラヴァッジオの絵を見たかったからなのですよね…。
 カラヴァッジオの「聖母の死」の前でずーっと立っていたアジア人を、看視員さんが不思議そうに見てました(汗)
 そんなカラヴァッジオの絵を、冒頭、ソニエール館長が床に落とすもんだから、泣きそうになりました。
 ルーブルの館長が、そんなことしないでくださいー!
 でもそのお詫びなのかなんなのか、よく分かりませんが、カラヴァッジオの絵が映画の中で結構使われていて、嬉しかったです。(評議会のシーン、その他随所に彼の絵のポスターが)
 カラヴァッジオの絵はドラマチックなものが多い(題材もそうですが、その描き方も。光と影というか、黒の部分の描き方が圧倒的)ので、小道具として使いやすいのかもしれませんね。


 ま、そんな事は置いておいて。
 前半部分の映像は夜のシーンなので、前半ずっと映像が見難くて…(汗)
 カーチェイス(?)のシーンは目がぐるぐるしました。
 ストーリーも謎解き部分も、かなり割愛されていて、その辺は2時間少しの「映画」にするためには仕方がなかったというところでしょうか。
 なので、イアン・マッケランの存在には少しほっとします。
 彼の妙に堂々とした喋り方、独特の存在感。思わず「ガンダルフ」と呼びたくなってしまいますが、彼がいてくれて本当によかった。映像にちょっとした重みが加わりますね。
 あと、シラス役にポール・ベタニーを連れてきてくれたのもグッジョブです。私は結構、この役、わりとハマリ役だと思っているのですが、どうでしょう。見てる側にさらに痛みを感じさせる演技はさすが。
 そして、音楽がハンス・ジマー。相変わらず、いい仕事をしてくださいます。

 まぁ、ただ、なんというか、この映画には美術品や建築物の映像にかなり期待していた部分はあったので、もう少しじっくり撮ってもよかったかなぁ、というのが多少の不満でしょうか(苦笑)構成上、あれ以上無理なのかもしれない、というのは分かっていますが。
 さらりと流され過ぎてて、今ひとつ、その作品の素晴らしさが伝わり難いような…。それと、歴的建築物の中がかなり薄暗いので、中の美術があまり綺麗に映ってなかったのかな。実際、あんな感じですが…。ちょっと勿体無い。 
 ただ、やはりルーブル美術館の夜の映像は楽しい。あの中はあんな風なってるんですね…。
なんだったか、ルーブルのドキュメンタリー映画がありましたが、借りてみたくなりました。

 全体的に、ストーリーがどうというよりは、パリとロンドンの観光スポットを見るのが楽しい映画でした…。すみません、マニアックな楽しみ方で…。いや、でも、間違ってはいないと思うんですが。ストーリーや謎解きパートは、やはり、小説と比べるものではないと思うので、小説に描かれていたシーンを「あぁ、ここなのか…」と考えながら見ると楽しいと思います。



 蛇足ですが。
 「ダ・ヴィンチコード」の内容にはあまり触れてはいませんが、映画のほうが幾分ソフトな内容になってたかな?ラングドンはティーヴィングの理論の歯止め役というか、そんな役どころも与えられているようです。
 「ダ・ヴィンチコード」のストーリー自体は、語り出すときりがないし、私自身も知識はほとんどと言っていいほどないので、触れることはやめておきますが…。ただ、出演者たちが言っているように、これはよくできた「フィクション」であり、それ以上でもそれ以下でもないというか。或いは、このお話もキリストを巡るお話の中の、一つの見方(視点)でしかないんですよね。
 そういや、最近、新聞に「ユダの福音書」が見つかったとかなんとか書かれていましたが、あれだってキリスト教を見る上での、一つの見方(視点)です。しかし、非常に興味深い視点ではありますが。本物であれば、原始キリスト教の一つの形を知る貴重な資料なんでしょうね。(しかしあの内容…太宰治の「駆け込み訴え」(だったっけ?:汗)のユダみたいだ)  
 また、これを巡ってバチカンからまたなんか言われてるみたいですが、いつものことですね。バチカンの立場としては何か言わなきゃいけないだろうし(笑) 
 後は、宗教団体がソニー製品の不買運動を正面切って始めたみたいですが、これは初めてのことなんだろうか?ありそうなんだけど、あんまり聞いたことがないなぁ…。
 なんにせよ、原作がここまでベストセラーになっていなかったら、こんな大きなニュースにはなってなかったんだろうなぁ…。


※更新をさぼっている間にも、それなりにカウンタが回っているようで、来てくれた皆様に申し訳ない…。
 体はへろへろですが、頑張って更新しますねー!
 
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by azuki-m | 2006-05-21 03:09 | ■映画感想文index
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